NanoBoardAGの使い方
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ここでは、エレキジャック・フォーラム in Akihabara 2012などに
出展
した、
ちっちゃいものくらぶ
の
NanoBoardAG
の使い方を説明します。
初期ロットの500台は完売し、現在V1.3を
頒布中
です。
最新版は1.4です。表面実装になり
値段も安く
なりました。
2012/7/25-28にMITメディア・ラボで開催された
Scratch@MIT
カンファレンスで
ポスター発表
を行い好評を博しました。
青山学院大学
、津田塾大学、
CANVAS
、
仙台高等専門学校
、
生理学研究所
、
日本科学未来館
などで使われています。
簡易マニュアル「NanoBoardAGの遊び方」(
HowToPlayNanoBoardAGJ.pdf
)をアップしました。
1. 概要
NanoBoardAGは、MITメディアラボが開発した
Scratch
用
センサーボード
(aka PicoBoard)互換機の
なのぼ~ど
を、LEGOエデュケーションの
WeDo
のように、モーターなどが使えるよう拡張したものです。
ハードウェアは
Arduino
をベースとし、
HelloBoard
用をカスタマイズした専用のスケッチにより、センサーボードのエミュレーションとモーターの対応を行なっています。
センサー部分は、オリジナルのセンサーボードに準じており(明るさ、音、スライダー、プッシュスイッチ、抵抗A~D)、標準のScratchに用意されているセンサーボード用のブロックをそのまま使うことができます。したがって、センサーボード用に用意された作例もそのまま適用できます。
モーター部分は、
Scratchのソースコード
をカスタマイズしたNanoBoardAG専用のScratchを用いますが、ブロックは標準と同じもので、作成したプロジェクトは標準のScratchと互換性があります。したがって、WeDo用に用意された作例の多くを適用できます(WeDo専用のセンサー(距離、傾き)を用いたものを除く。これらはセンサーボード側の拡張で対応可能)。
さらにNanoBoardAGとLEGOを組み合わせることで、
手に噛み付くワニ
や、
ロボット相撲
などが可能になります。
2. センサーボードとして使う
センサーボードとしての使い方は
なのぼ~どの動作確認
を参照してください。
3. モーターを使う
WeDoのようにモーターを使う方法です。
3.1 ファイルのダウンロードと展開
以下のZIPファイルをダウンロードし、適当な場所に展開します。
http://squeakland.jp/abee/tmp/NanoBoardAGWithMotor.zip
Windowsの場合は、このフォルダー「NanoBoardAGWithMotor」に含まれるすべてのファイルをすべてScratchをインストールしたフォルダー(通常、Windows7の場合は「C:\Program Files (x86)\Scratch」、Macの場合はアプリケーションフォルダーの「Scratch 1.4」)にコピーします。
Raspberry Pi(Raspbian)で使う場合は、
ここ
から/home/piにダウンロードし、LXTerminalで「tar xvf NanoBoardAGWithMotorRasPi.tar.gz」してインストールしてください。
デスクトップの「NanoBoardAGWithMotorRasPi」アイコンをダブルクリックして起動します。
3.2 起動と動作確認
NanoBoardAGWithMotor.imageをダブルクリックするとNanoBoardAG用のScratchが起動します。左上のロゴが「Based on Scratch」となっていることを確認してください。
もし表示が日本語になっていない場合は、その右にある地球儀のアイコンをクリックして「日本語」を選択してください。
続いて、「2. センサーボードとして使う」を参照して、センサーボード部分が動作することを確認してください。モーターを回すときはセンサーが有効になっている必要があります。正しく認識されると、ブロックパレットが「動き」カテゴリーに自動的に切り替わり、モーターに関するブロックが追加されます(数十秒かかる場合があります)。
3.3 モーターの接続
DCモーターの2本のリード線を、それぞれM1とシルク印刷されたソケット穴に差し込みます。M2は拡張用です(
NanoBoardAGで2つのモーターを使う方法
)。
リード線はどちらに差しても構いません。期待する方向と反対に回ったときは逆につないでください。
推奨モーターは
ちっちゃいものくらぶで頒布しているモーターとギアボックスのセット
です。
マブチのFA-130モーターの場合、ストール時に500mA以上の電流が流れてUSBの定格を超える可能性があります。
3.4 モーターを回す
「動き」カテゴリーの[モーターを(1)秒オンにする]ブロックをクリックすると、モーターが1秒回ります。うまくいかない場合は結線をチェックしてください。
うまく行ったら他のブロックも試してみてください。また、「ファイル」メニューの「開く」から「例」を選ぶと、NanoBoardAGを使った作例が多数表示されます。これらはブレッドボードとLEDを使ったものが多いですが、モーターでも使うことができます(
動画
)。同じ物がここ(
フィジカルコンピューティングの例題
)にもあります。
3.3 終了
終了するときは、まずScratchを終了してから、NanoBoardAGを取り外してください。動作中に取り外すと、Scratchがハングアップする場合があります。
4. LEGOとの組み合わせ
ちっちゃいものくらぶのギアボックスは直接LEGOのブロック(テクニックシリーズ)に接続することができません。適当なゴムチューブ(内径3~4mm)を介することで、LEGOの軸につなぐことができます。
組み合わせるLEGOは「
Lego Crazy Action Contraptions
」を勧めます。これは安価で(約1,600円)、日本のAmazonで
入手でき
、必要なブロックがひと通り含まれています。また、とても良くできた解説書が付いてきます(英語)。
これとNanoBoardAGを組み合わせた作例は以下にあります。
レゴなのか~
(
動画
)
レゴなのげ~た~
(
動画
)
レゴなのどっぐ
(
動画
、
作り方のスライドショー
)
レゴなのろいど3
(
動画
、
作り方のスライドショー
、
シミュレーション
)
モーターブロックなど、WeDoの使い方は「
スクラッチ+ WeDoではじめる簡単ロボティクス
」、LEGOテクニックのデザインパターンについては「
LEGO Technic 虎の巻
」をお勧めします。
Links to this Page
なのぼ~どにモーターを接続する方法
last edited on 20 April 2012 at 7:04:01 pm by softbank219195146128.bbtec.net
NanoBoardAGで2つのモーターを使う方法
last edited on 11 July 2012 at 10:10:41 pm by softbank219195146128.bbtec.net